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小さな変化が大きな変化に。密閉型シリコーンバッグstasher(スタッシャー)でプラスチックゴミを減らす

2050年の海は、魚ではなく、プラスチックで溢れる。

海に捨てられるプラスチックゴミの総重量が、海に生きる魚の総重量を超えてしまうという2050年問題。耳にした方も多いのではないでしょうか。

未来の幸せを願いつつも、気づけば環境に負荷を与えてしまう自分の暮らし。それでも気づいたことから、できることから手をつけていくしかない。そんな小さくとも確かな行動をしたい方におすすめしたいのが、こちらのアイテムです。

サステナブル企業の代名詞ともいえるPatagonia。そのパタゴニア白馬アウトレット店で見つけたのが、ロゴ入りのstasherでした。

100%天然素材で作られたプラスチックフリーの食品用保存容器

ピュアプラチナシリコーン100%でできているstasher。その品質は医療用器具や乳幼児用の哺乳瓶などに使用されているものと同じです。ピュアプラチナシリコーンは、熱してもBPAという有害な物質が溶け出す心配はありません。繰り返し使っても劣化しないため、都度廃棄する必要がなく、使い捨てプラスチックを減らすことができます。

生分解性ではないのですが、もし廃棄する場合は、stasherのリサイクル係宛に送るとリサイクルしてくれるそうです。商品の最後の最後まで、面倒を見る姿勢に好感を持ちます。

幅広い温度帯に対応

耐熱温度は250度、耐冷温度は-18度と幅広い温度帯に対応しているのが大きな特徴です。冷蔵・冷凍保存、電子レンジでの解凍・温めもできます。鍋で蒸したり、低温調理をしたり、オーブン調理も可能。特に注目したいのが、オーブンもOKなところです。容器の口を開けた状態で使うといった注意点はありますが、これ1つでほとんどの調理動作ができることに驚きました。唯一使えないのは、直火とオーブントースターです。

使用後は、コップなどにかぶせて乾かせます

豊富なサイズ展開

スナックなどを入れられるミニサイズから、直立タイプのstand up型、容器の中で調理もできるBowl型など、サイズバリエーションも豊か。順次新作が出ているので、カラーも好みに合わせて選べます。

私が購入したのは、stand upのミニタイプ。自立できるようにマチが付いています。平日の昼間、1人で手早く食べたいお昼ご飯を見越して、スープやカレーなどのストックに活躍しそう。独自のピンチロックシステムで密閉できるから、液漏れもしないそうです。実際、ポトフを入れて逆さまにしてみましたが、スープは漏れてきませんでした。

外出先や公園でパパッと食べたいとき、サンドイッチやおにぎりなどを入れて持っていくのも良さそうです。小腹が減ったときのために、ドライフルーツやナッツを入れて、カバンに入れておくのにも良いサイズでした。

本当にオーブン調理できるのか

直火以外のほとんどの調理ができるstasherですが、本当にオーブン調理ができるのか、米粉のりんごケーキを作ってみることに。焼き上がりに違いはあるのか比較するために、小さなケーキ型でも一緒に焼いてみました。

スタンドアップミニタイプは、容器の口が大きくは開かないので、ケーキの液体を入れるのが大変でした。

180度のオーブンで25分焼きます。口を開けたままオーブンに入れるのを忘れずに。開口部が狭いため取り出すのが難しく、真ん中から崩れてしまいましたが、味は両方美味しかったです。ケーキ型で焼いたものよりも、stasherで焼いたものの方が、少し水分が残るからかしっとりとしていて、個人的には好みでした。

米粉のおやつは作ってしばらく経つと固くなってしまいがちですが、stasherは密閉して保存ができるので、そのパサつきが抑えられていました。stasherの中で調理を完結させるには、開口部が広いBowl型が良さそう。白菜やキャベツといった大きめの野菜の保存にも使えそうなので、次はBowl型を購入してみようと思っています。

今はさまざまな保存容器が販売されています。その用途も特徴もさまざま。自分で自分の暮らしをカスタマイズしていくのが、以前よりも容易になっている印象を受けます。

最近、「自分軸を持った暮らし」という言葉を耳にしましたが、自分軸とはなんでしょう。それは、自分が望む未来・信じる未来を何にするか選択する、ということではないでしょうか。

プラスチックゴミの浮かんだ海ではなく、魚が泳ぐ海を次の世代に残したいのであれば、小さな行動から変えていく、ほんの少しの勇気が必要になるかもしれません。


ライター:CHIHIRO

オーガニック&フェアトレード店で約8年勤務。地産地消に目を向けるべく、稲作農家でパート中のライター。趣味は旅行、読書、薬膳の勉強。バルト三国とフィンランドに取材に行くことが目標。好きな言葉はThink Globally, Act Locally.

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