おやつの多様性に挑戦したい！Low-Tigerオーナーが抱く野望

ネットショップ「低糖質・小麦フリー・ノンシュガーの焼き菓子 Low-Tiger」を運営する永井希実さんにお話を伺いました。

お店をはじめたきっかけ

ベーカリーで働きはじめてから小麦を使うパンを販売しているなかで、グルテンフリーというスタイルを知って興味を持ちはじめたんです。グルテンフリーや低糖質、ヴィーガンといった食の選択が広がっているにもかかわらず、それを提供する側が少ないなと思い、不便を感じている人の選択肢のひとつになれたらなと2020年9月にネットショップをはじめました。

店名に込めた想いや由来

猫が好きなので○○catという名前や、猫をモチーフにしたロゴを検討していましたが、割と多く存在するのと、どちらかというとかわいいイメージになってしまうなと。私は強気なイメージにしたかったので、猫化の動物でトラ＝タイガーを店名にもってくることにしました。お店の前提として「低糖質のおやつ」をメインコンセプトにしたいという想いがあったから、低糖質＝ローカーボの”ロー”をとってロータイガーにしたんです。LTというイエローのロゴがとても気に入っています。

お店をはじめてから苦労したこと

ECサイトのお店なので周知させるのが大変でした。見た目がかわいくて売れるお菓子と、味がおいしくて売れるお菓子があるけれど、うちはコンセプトで売るからそれを伝えるのが難しいです。SNSがメインの集客なので、なぜグルテンフリーで低糖質のお菓子をつくろうとしたのかを伝え、そこから手にとってもらえるまでが本当に難しい。こんなにおいしいのに、こんなに気を使っているのに、求めている人がきっといるはずなのに…という葛藤があります。

お店をはじめてよかったこと

お客さまに「こういうお店を探していた」「おいしかったよ」「罪悪感なく食べられたよ」といっていただけたのがうれしかったです。たくさんあるネットショップのなかで、ロータイガーを見つけていただけただけでも幸せに感じます。SNSで更新したり、ブログで新商品のお知らせを更新したりするたびに反応のある常連のお客さまがいらっしゃるとうれしいしがんばろうと思えてきます。新商品をつくったときに味も見た目も◎で、さらに栄養計算で狙っていた基準まで糖質が落とせたときは気持ちがいいです。

レシピでこだわっている点

着色料と保存料のような添加物を加えないことですね。賞味期限がどうしても短くなってしまいますが、無添加のものを選びたいという人の選択肢になれたらなと願っているので。油脂は有機バターや植物性のライスオイル、オリーブオイルを使用しています。甘味料はエリスリトールといって、厚生労働省で認められたカロリーゼロの天然甘味料を使うことが多いです。砂糖よりも甘みが少ないから少し多めに入れる必要はありますが、代謝されずに排出されて血糖値にも影響がない糖質ゼロの甘味料なんです。お菓子の種類によっては、はちみつやアガベシロップを使います。今まではノンシュガーでいきたいという思いがあったけれど、この先は黒蜜などやさしいお砂糖を使うという選択肢も視野に入れています。

これから挑戦したいこと

低糖質をコンセプトにしてお店をはじめたので、ロカボマークの取得も視野に入れています。あとは商品を増やしていきたいですね。「今日はこの栄養ほしいな」と手軽に手にとれるよう、食物繊維やタンパク質が配合されたプロテインバーのようなものをつくれたらいいなと思っています。便秘がちだから食物繊維を、肌荒れしているからミネラルを、そういったニーズにあわせて買えるサプリメントのようなお菓子を提供できたなと考えているところです。