ほとんどの人が知らないシリコンの真実

ヘアデザイナーが語る美髪への道!モチベーションが上がるホームケア【洗い流さないトリートメントの選び方編】
今日は『シリコン』(※)についてお話しします。
※ここでいう『シリコン』は美容商材であつかう『シリコン』を指します
どうしても先にお伝えしておきたいことなので、知らなかった方、勘違いしていた方もまずはこれだけは押さえておいて欲しいです。
最近はノンシリコンシャンプーの人気が目立ちますね。でも、ヘアデザイナーとしてひとつだけ先に言わせていただくと、今回は『シリコン』と『ノンシリコン』のどちらが「良い」とか「悪い」いう話ではありません。
そもそも『シリコン』ってどんなもの?
近年、ノンシリコンシャンプーの普及により「シリコンってどうなの?」といった声をよく耳にします。
まず、『シリコン』が髪の毛にどういった影響を与えるのかというと、キューティクルをコーティングしてツヤを与え、手触りを良くします。
「うわ、まじか!コーティングされてツヤ出んのかー!」
「しかも、手触りまで良くなっちゃうのかー!……え?めっちゃいいじゃん!?」
……と思われた方。
そうです。
『シリコン』は決して、“悪モノ”ではないんです!
街で見かけた綺麗なお姉さんのロングのツヤツヤ髪も、実は『シリコン』のおかげなんです。
(もちろんすべてではないですが・笑)
シリコンか?ノンシリコンか?
ではなぜ、世間で「シリコン=悪」というイメージがついてしまったのでしょうか?
それは、ネットなどでいつからか「シリコンは良くない」とか「頭皮に皮膜をつくって毛穴に詰まる」といった記事がよく目にとまるようになりました。
だから、自然と「シリコン=悪」というイメージが広がっていったのだと思います。
一方で、何かと議論を沸かすノンシリコンシャンプーについて。一概には言えませんが、ノンシリコンシャンプーの洗い上がりをひと言で表すならば「ギシギシ」でしょうか。
でもそれは当然なのです。
そもそもシャンプー剤は汚れやスタイリング剤を落とすものという考え方なので、手触りは重視していません。また、ノンシリコンシャンプーのコンセプトは往々にして「素髪」に基づいたもの。
なので、実はセットのコンディショナーにシリコンを使用している場合が多いです!なぜなら、コンディショナーの役割は髪をコーティングして手触りを良くすることだから。
てっきりシリコンをディスっていると思っていたノンシリコンシャンプーでも、コンディショナーにシリコンを使ってるってことは、そもそもシャンプーメーカーは「シリコン」のことを否定していないんですね。
どんなものにも価値がある
どんなものでも選び方や使い方ひとつで、そのモノの価値を上げることもあるし、当然下げることもあると僕は考えています。
なので、プロの目線から言わせていただくと、どんなものでも「モノの価値を最大限に活かす」ことが大事です。
これは、ホームケアにおいてとても大切なポイントです^ – ^
面倒くさがらずに、正しい知識といくつかの視点を持つことで選択肢は増えます。すると自分に合ったより良いものが選べるので、もっと美容が楽しくなりますよ!