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髪ふんわり柔らか「Wガラス化応力緩和パーマ」を習得

今回は、私なかじーが最新のパーママシン『エアウェーブ』を使って、特殊なパーマ技法「Wガラス化応力緩和パーマ」を習得するという一大イベント(笑)の様子をご覧いただこうと思います。

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Wガラス化応力緩和パーマとは

コールドパーマ(普通のパーマ)、デジタルパーマに次ぐ“第3のパーマ”と呼ばれ、風の力を使って髪を乾燥させ形状記憶させるという最新のパーママシン『エアウェーブ』。それを使い髪へのダメージを際限までなくす新しい技法が、Wガラス化応力緩和パーマです。

DO-Sシャンプー

これは、素髪にするDO-Sシャンプー&トリートメントの開発者、森下秀彦さん考案のパーマ技法。お客様に自信を持って施術できるようしっかり習得する必要がありました。そこで現れた救世主がこの方。

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用賀にあるヘアサロン「Merli」代表の守部健太(通称:ベンヌ)さん。ベンヌさんは誰もが認める超マニアック美容師で、ずば抜けた知識と技術をお持ち。全国からお客様が駆け込み寺のごとく押し寄せるんです。

 

「Wガラス化応力緩和パーマ」実践

今回、モデルになってくれたのは以前もセミナーでお世話になったアキちゃん。

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ご覧のとおり、パーマがかかりにくい「つるんつるん毛」の持ち主です。これまでにも何度かパーマはしてきましたがコールドパーマだとすぐにとれるし、かといってしっかりかけると髪が傷んでパサパサするし、じゃあデジタルパーマはというと、毛先を中心にゴロンとした”巻き髪風”になりすぎる…というやっかいさも。

そんなアキちゃんにぴったりなパーマが、このWガラス化応力緩和パーマというわけです。

”応力緩和”を簡単に言うと、

応力=曲げる
緩和=馴染む

といったところ。

濡れている髪をロッドに巻き付けた状態にし、それが乾燥するとクルクル形づきます。女性なら1度はやったことがあるはずの、夜寝る前に三つ編みしてそのまま寝て、朝起きてから髪をほどくとウェーブがかっているというあれに近い感じ。

髪の中の“水素結合”と“イオン結合”というのが関係してくるのですが、パーマは髪の中にあるもう1つの結合“SS結合”をコントロールします。これを「還元」といいます。

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アキちゃんはカラーをしている髪なので、水巻きでワインディング(ロッドで髪を巻く作業のこと)していきましたが、キューティクルのダメージが少ない髪の場合には「応力緩和水(アルカリ水)」でやります。

注目して欲しいのはロッドの太さ。Wガラス化応力緩和パーマは、“ウェーブダウン”しないので巻いたロッドの径のカールがそのままかかります。コールドパーマは、巻くロッドの径より2倍近く差が出るから髪の状態や薬剤などいろいろ計算が必要で、美容師の経験や勘がマスト。その点、Wガラス化応力緩和パーマはイメージしたデザインのロッドを巻けば良しなんです。

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ここからエアウェーブマシーンが登場し、薬剤をつける前に一度髪を乾燥させます。髪に応力緩和をし形状を記憶させるということ。その後、上の画像のように1本1本ロッドにチューブを挿していきます。このチューブが、髪の水分を吸い込むわけです。

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設定タイムは15分。同時に55°Cの温風が出る仕組みなので、完全に髪を乾燥させます。

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時間がきたら、ちゃんと乾燥してるかチェック。ここがあまいと応力緩和の効果を発揮しないので要注意なんです。

それからパーマ液(アキちゃんはカラーをしてダメージありなのでDO-Sパーマ液のL-7を使用)を塗布して2分(((ʘ ʘ;)))たった2分でパーマがかかっちゃいます。驚きですよね。かなり弱い薬剤を使いながら、かつ短時間でパーマをかけるダメージレスパーマ。

そしてスポイトでしっかり中間水洗したら、DO-S R-STOPを塗布して1剤の「還元」をストップ。再びのエアウェーブ登場。

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ガラス化工程を15分行い、髪をしっかり乾燥させます。最後は過酸化水素水DO-Sオキシ1.5%を2回ほど塗布。

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シャンプー台に移りDO-Sアシッド(髪のpHを調整)&オキシゼロ(髪に残留する成分を除去)をしたら終了。ロッドを外すとこんな感じです。

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流し終えて、ドライヤーで乾かしていきます。なかじーがワックスをつけて…。

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はい、完成!

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おぉ〜ステキです。長めの前髪がゆるっとしててニュアンスがとってもオシャレ。デジタルパーマでは難しい、トップからの動きが全体に出てとってもふんわりな印象のパーマに仕上がりました。

そして、とにかく手触りがいい♪ 柔らかくて、これはかなり驚き。

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Wガラス化応力緩和パーマいいですね〜。ケミカル理論があまり得意ではないなかじーにとって、はじめはハードルが高く感じたけれどこの一大イベント(?)のおかげでそんなに難しくないかも…なんて(^∀^)。

ご興味を持たれたお客様、ぜひ試しにいらしてくださいね!

 

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