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2つの仕込みカットでクセを解消!美シルエットのワンレンボブ

今回のお客様

ボブスタイルのお客様で、昨年の同じ時期くらいに縮毛矯正をかけていました。根元から中間にかけてゆるくうねっていて、毛先は強めのストレート。

お客様のビフォア*

ご相談をいただいたお客様のお悩みは、

  • ハネる
  • 髪が広がる
  • まとまらない

という3点。

特に「髪の広がり」に関しては、下の図のようにクセと骨格の影響があり、横に広がるというよりも後ろにボリュームが出てきてしまうタイプでした。

後ろに広がる骨格シルエット

つまり「奥行き」が出やすくなってしまう髪質でもあります。

縮毛矯正をすれば改善していくことができますが、お客様自身は縮毛矯正をかけ続けていくことを悩まれているとのこと。なので、今回はカットのみで扱いやすくすることをテーマにしていきます。

ワンレンボブのスタイルは変えずに、お客様が抱えている3つのお悩みを解決していきます。

お客様の髪質データ

  • 根元~中間はうねるようなクセ毛
  • 毛先はストレート
  • 内側はすかれていて厚みが薄い

部分によって髪質が異なる点が難しいポイントですね。また毛先は「熱変性」が起きており、パツッと感がなかなか消えません。

《お客様の普段のセット方法》
ときどき巻いたりはするものの、基本はドライのみ。(巻くのは休日だけの特別セット!って方も結構多いですよね^^)

僕が提案したこと

今回のオーダーはワンレングス。簡単に説明すると、すべての髪の長さがそろっていて段差のないスタイルです。

しかし、今回のようなケースでそのままワンレングスで切ってしまうと、髪の毛が重く見えて余計な奥行きが出てしまうので逆効果。そんなときはあえて内側と外側で違うシルエットをつくることが解決のカギ。

まずはまとまり感を出すために切れる長さのギリギリのラインを保ちつつ、毛先に厚みを確保。

薄くなった毛先は切り落とし、長さも肩から遠ざけることで毛先のハネを解消。

後ろの髪がふくらんで奥行きが出てしまう点も、この2つのシルエットを使い分けることで解消していきます。

内側の軽めシルエット

写真のように内側に少し軽さを出すことでボリュームを落とし、奥行きを最小限におさえることができます。

上から重なる表面の髪は見た目で見える部分。ワンレングスのシルエットになるよう上からかぶせるように切っていきます。

表面のシルエット

すると、見た目はワンレングス、内側はすっきりと軽くなっているボブスタイルをつくることができます。

あとはクセが出にくいように量感の調整を入れて完了です!

切った髪

仕上がり

正面から見た仕上がり

横から見た仕上がり

後ろのシルエット

このように2つのシルエットを使い分けることで、内側に空間ができ表面の髪がスッと内側に入りやすくなります。

つまり、ブローやアイロンなしでも内巻きにまとまりやすくなるんです。明日からのお手入れが楽になりますね。

ツヤが出るように髪質改善カラーも一緒にして、とてもキレイになりましたね^^

お客様にもとてもご満足いただきました!

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