CLIP'STYLEインタビュー

【高橋直也】美容業界を変えるのが僕の使命。今はその通過点です

フリーランス美容師 高橋直也

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シェアサロンF 原宿・明治神宮前 フリーランス美容師 高橋直也 表参道 美容師

美容室激戦区 表参道界隈のサロンで18年もの間、第一線で活躍していながらフリーランス美容師という道を歩き出したスタイリストがいる。地元の北海道でサラリーマンを経験したことのある高橋直也だ。原宿・明治神宮前にあるシェアサロン『F』で、お客様を迎える直前の高橋を訪ねた。

高橋さんが美容師になったのは、美容室を営むご両親の影響ですか

いや、それが美容師になろうなんてまったく思っていなかったんですよ。だから高校卒業した直後は、サラリーマンを2年間やってました。でもだんだんつまらなくなってきて(笑)。美容師をやっている兄に「美容師って楽しい?」と聞いたら「楽しいよ」って答えが返ってきたのをきっかけに、美容師を目指しました。それが20歳の時。父から「おまえは飽きるからやめておけ」と言われましたけど。

美容学校を卒業してすぐ東京に出たかったんですが、世は美容師ブーム全盛期。東京のサロン採用倍率は150倍とかで、北海道でもかなり厳しい時代でした。最初は札幌の美容室に就職して、メイクも同時に勉強しながら2年間働きました。

シェアサロンF 原宿・明治神宮前 フリーランス美容師 高橋直也 表参道 美容師

僕、学生の頃にはじめて見たヘアショーですごく衝撃を受けたんです。東京にあるそのサロンにどうしても行きたくて、周りには「就職先が決まった」とウソをついて上京したんです(笑)。それに、今ほどインターネットで情報を得られる時代じゃなかったから、技術を覚えるなら東京行かなきゃという気持ちもありました。

1年半くらいはブライダルのお仕事をしながら、憧れのサロンの面接を何度も受けたんですがダメでした。ちょうどその頃、有名店出身の人が出したお店に来ないかと誘われて、そこで6年ほど経験を積み、店舗が拡張して新しいお店が骨董通りにできて、そっちに移動して8年在籍しました。

フリーランス美容師になろうと思ったきっかけは

34歳くらいから、自分の力でやってみたいという想いが芽生えたんですよね。その当時の社長に相談したら「ディレクターにするからもう少し経験積んでからにしたら?」と言われ、6年くらいそのポジションでやってたんですけど、年々独立への想いは強くなり今年の1月からフリーランスになりました。

フリーランスになって一番良かったのは、自由度が増えたことです。お金のこともそうですがそれ以上に、考えて行動したり、自由に発想したりする時間ができました。ひとりの力なんてたかが知れているという人もいますが、アドバイスしてくれる人はいっぱいいるから、あとは自分がやるだけなんです。

フリーランス美容師が拠点とする場は他にもありますがなぜ『F』に

シェアサロン『F』は、良くも悪くも管理されていないところがいいんです。すべて自分の責任になるから。定額支払えば、あとは自分の好きなようにできます。その分、今まではあるのが当然だった雑誌をはじめ、ヘアゴムやスタイリング剤ひとつ選ぶのにも慎重になりました。新規のお客様を獲得するにはどうしたらいいか、などもすべて自分で考えて行動しなければいけません。経営を勉強するにはベストな環境だと思い『F』を選びました。

この先の夢は

やはり独立開業は視野に入れています。自分の色を出すというよりも、美容師の後輩たちにとって働きやすい環境をつくりたいという想いがあるからです。僕が美容師になった頃よりもだいぶマシになってきているとはいえ、普通の会社員と比べたらまだまだ足りない制度があります。一緒に働くスタッフが安心して働ける環境と、独立を希望したときに支援できるような仕組みを整えていきたいんです。

僕はサーフィンが趣味だから、いつか海の見える美容室でお客様をカットしていたいです。そしてときどき隣の畑で農作業(笑)。そうしている父の背中を見てきたから、僕もゆくゆくはそんな風に過ごせればなと。今はその道のりを少しずつ構築している段階です。

プロフィール

高橋直也

フリーランス美容師

高校を卒業後、2年間のサラリーマン生活を経て美容師に転身。表参道界隈の複数サロンで18年間経験を積む。2018年1月よりフリーランス美容師として活動中。Instagram:@naoya_hair