CLIP'STYLEインタビュー

【兼井遼】ボーナスを出せるお店に!美容師歴5年で決意した独立

blink 代表 兼井遼

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渋谷 blink 兼井遼 フリーランス美容師 独立

美容師の働き方が多様化している。時間に融通が利き様々なサロンで働ける「派遣」、美容院の一部を借りて営業する「面貸し」、従業員ではなく個人事業主として働く「業務委託」、シェアサロンで席を契約しサロンワークをする「フリーランス」、そして自分でお店を出す「独立」などだ。2018年2月、渋谷にオープンした『blink』は、美容師歴5年の中で派遣美容師、フリーランス美容師を経験した兼井遼(かねいりょう)が代表を務める。

美容師になろうと思ったのはいつ頃ですか

他の美容師より相当遅いです。本当は体育の先生になりたかったんですが、高3の夏休みの終わりに、奨学金がないと大学に行けない状況になって。それで、すぐに働こうって思ったときに出てきたのが、髪型や服装が比較的自由なアパレル店員と美容師でした。美容師は国家資格だし、技術があればどこにいてもできるからいいなと。そんな感じで美容師を選びました。

美容学校を卒業したあと、都内の有名サロンをいくつか受けたんですけど全部落ちて。地元の立川にある美容院で働きはじめ、派遣美容師というのも経験しました。美容師2年目のとき、モデルさんを介して紹介されたお店にオープニングスタッフとして加わり、その2年後フリーランスになりました。

なぜフリーランス美容師に

1年間フリーランスの美容師をやったのは、お金を貯めたかったというのが一番の理由です。どこかに所属して美容師をやる利点はいくつかあるけれど、給与面では限界があります。自分で出店しようと思ったときに、出資者がいない限りすぐには無理だと気づき、一度フリーランスになって資金を貯める必要があったんです。

インスタグラムでお客様を増やしアシスタントを雇うまでになったら、だんだん席が足りなくなってしまって。最初にいたシェアサロンは席数を増やせなかったので、知人に紹介してもらったオープン間もない『F』に移動しました。

美容師歴5年での独立は早い方ですよね

お店に所属していたときに「もっとこうだったらいいのに」とか「自分だったら違うやり方にするな」って思うようになり、1年前に独立しようと決めました。

僕が特に感じていたのは、やったことに対する対価が少ないこと、スタッフ同士のコミュニケーションが足りていないことでした。あと、もっとのびのびと自由に楽しくやりたかったから、自分がお店を出せばそういうことを解決できるのかなと。頑張ったことに対して、何か対価を与えたり言葉をかけたり、あるいはボーナスという形で出したいと思って独立したんです。業界内で見れば確かに早い独立かもしれませんが、僕らの世代の美容師が感化されるきっかけに少しでもなれたらなという気持ちもあります。

今、雇う側として感じることは

雇われる身のときは安心感はありましたが、制約があったり守るべきルールがあったりと少なからず窮屈さもありました。

雇う側になってからは、自分でスタッフを選べる、各々の成長が見れる、達成感ややりがいを感じられるというメリットがあります。その一方で、スタッフの生活がかかっていることや辞めると言われたときに乗り越えなければならない辛さ、お店を潰しちゃいけないという責任が重くのしかかります。

スタッフは何を基準に選びましたか

プライベートを楽しんでいる人です。ひとりは、喫茶店に行くことが好きなのと、とにかく外に出ることを楽しむスタッフ。もうひとりは、美容師とは別の夢を追いかけている姿に惹かれ、2年間限定で雇ったんです。2年後に居なくなったとしても、お互いに尊敬し合える関係性っていいなと思ってます。

オーナーとして大切にしているのは、スタッフの満足度をあげていくこと。もちろんお客様には「また来たい」と思っていただける技術や空間の提供を惜しみませんが、まずはスタッフのケアが優先だと考えています。スタッフがやりがいを感じていれば、自ずとそれがお客様に伝わりますから。

僕もプレイヤーとしてサロンワークをしているからかもしれませんが、実はあまり“経営者”という感覚がないんです(笑)。上に立つというよりも同じ目線でみんなと接しながら、自分も一緒に成長しています。これはこの先も変わりません。

プロフィール

兼井遼

blink 代表

美容学校卒業後、地元 立川の美容院に就職。オープニングスタッフとして参画した2店目を2年勤務したのち、フリーランス美容師に。2018年2月1日に『blink』オープン。Instagramのフォロワーが9万6千を超える注目のスタイリスト兼オーナー。

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