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ホームカラーで髪が痛むってホント? 美容院がやってるヘアケアプロセス

まめに美容院に行きたいけれど忙しくて行けないとき、安上がりだから手を伸ばしたくなるとき、家でできる手軽さに負けて購入してしまいそうになるとき、「ホームカラー」をやる理由はいくつかあると思います。でも、あえてお伝えしたいのはホームカラーは髪を痛ませます!

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ホームカラーが髪にダメージを与えるワケ

キーワードは「活性酸素」です。メディアでもたびたび取り上げられているので、“良くないもの”という認識を持っておられる方は多いでしょう。

カラーリングやパーマをする際、過酸化水素という薬剤によってこの活性酸素が過剰に増えてしまいます。ただ、過酸化水素はカラーリングだと髪を明るくしたり色素を定着させるために必要なモノで、パーマだと結合を酸化して定着させるためにないと困るモノなんです。

必要なものとはいえ過酸化水素のやっかいなところは、水洗いしてもなかなか髪の中から取り除くことができない点にあります。そのまま髪に残留してしまうと、タンパク質を攻撃してどんどんダメージに拍車をかけていくことに。

 

活性酸素を分解するには

髪にダメージを与える活性酸素の対策法、ちゃんとあります!

カラーリングによる活性酸素発生の素となる過酸化水素は、体内にもある「カタラーゼ」という酵素で水と酸素に分解されます。つまりカラーリングしたあとのシャンプー時、カラー剤にカタラーゼを混ぜると活性酸素が分解されダメージが最小限に抑えられるんです。

 

実験してみましょう

これは、いつも使用しているカラー剤です。

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ここにカタラーゼ入りの処理剤を加えます。

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混ぜ始めた直後からすぐ泡が出てきます。

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おお、どんどん泡あわしてきます~。

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ホイップクリーム完成!

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カラー剤に含ませている過酸化水素が、カタラーゼによって水と酸素に分解され、ホイップ状になりました。

 

limoaでは、カラー剤を流すときに上の実験のようにしっかり活性酸素を除去してからシャンプーしているので、ヘアカラーによるダメージを最小限に抑えているんです。

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地味な作業なのでお客様には気づいてもらいにくいけれど、かなり大事な工程といえます。

 

そんなこんなで、今回のお客様にはダメージを最小限にしながら透明感のあるピンクベージュカラーをしました。

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ホームカラーではなく、あなたの髪のことを考えてカラーリングしてくれる美容師のもとにいらしてくださいね!

 

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