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夏の終わりに黄色くなる!? ヘアカラーのリスクと対策

“髪が黄色くなる問題”は、夏から夏の終わりにかけて発生します。

その原因は主にふたつ。

    1. (1)紫外線
    1. (2)髪を明るく染めること

今回は「髪を明るく染めること」にフォーカスしてお話します(紫外線によるダメージの解説はこちらをご覧ください)。

 

髪を明るく染めるということ

髪にはもともとメラニン色素が入っていて、これが生まれ持った自然な髪の色になります。

髪を染めるということはこのメラニン色素を髪から抜き、そこにヘアカラーの色素を入れるということ。

この仕組みにより、本来の黒髪であるはずの髪を違う色味に変えることができ、さまざまなヘアカラーを楽しむことができるんです。

しかし、ヘアカラーの回数を重ねていくと下の図のようにメラニン色素はだんだん減少していき、ヘアカラーによる色素の量が増えていきます。

ヘアカラーをしたときの髪の毛の色素の状態

 

メラニン色素の減少で黄色みが出る

実は、一度抜けてしまったメラニン色素は元に戻すことができません。

そしてヘアカラーの色素はメラニン色素に比べて当然髪から抜け出しやすく、数ヶ月で完全に抜けてしまいます(紫外線などでダメージを受ければ、そのぶん退色は早まります)。

※メラニン色素も髪の日焼けや過度なダメージなどで退色はするものの、ヘアカラーのように急激に明るくなることはありません。

すると完全に退色した髪の毛の中には、少ないメラニン色素が入っているのみ。この状態が黄色く見えてしまうのです(人によっては持っているメラニン色素の色味により、黄赤っぽく見えることも)。

最近では“外国人風カラー”や“透け感”といったキーワードのヘアが人気でトレンド。秋頃には髪の毛の黄みに悩む方が増えるのではないかなと予想しています。

 

黄色っぽさを解消するには?

対策は大きく分けてふたつあります。

◆その1:補色を使う
ヘアカラーには補色というものがあります。対象となる色に真逆の色をぶつけることで、対象となる色の色味を打ち消してくれる効果があります。

捕色の関係

黄色であれば、紫色が捕色になります。

つまり、黄色っぽく退色してしまった髪には、紫系の色をのせてあげることで黄色の色味を弱めることができます。

紫色で染めたとき

紫色で染めたとき

このように紫系の色で染めることで、黄色っぽさを完全に取りのぞくことができます。

事例写真のカラーは濃い紫系のものですが、今流行りのヘアカラーを楽しみながら黄色みを防ぐこともできます。

例えばアッシュベースやグレー系のカラーに紫色を加えれば、くすみのあるトレンドのヘアカラーを楽しみながら、黄色みを抑えることができます。

 

◆その2:メラニン色素に近い色を補う
先ほども言いましたが、一度抜けてしまったメラニン色素を元に戻すことはできません。

しかし、メラニン色素に近い色をヘアカラーで補うことはできます。

メラニン色素に近い色を補うヘアカラー

このようにヘアカラーでメラニン色素に近い色のベースをつくることで安定した色を楽しむことができます。

補色のみでヘアカラーをしたときに比べて色の持ちがいい反面、赤みが出るので透け感などは出にくいというデメリットがあります。

 

まとめ

黄色くなりやすいヘアカラーの対策まとめ

今回は髪色が黄色っぽくなりやすい方への対策をまとめてみました。

ご自身の髪の状態やなりたいイメージに合わせて担当美容師さんにアドバイスしてもらえるといいですね^^

ちなみにメラニン色素の減少は、ダメージにつながります。この時期は強い紫外線に加え、縮毛矯正などをするとダメージが重なりやすくなります。

髪の毛と相談しながら、無理はせずにヘアスタイルを楽しみましょう!
 
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