CLIP'STYLEインタビュー

【小西さやか】コスメコンシェルジュが教える「“なりたい”を叶える方法」

一般社団法人日本化粧品検定協会 代表理事 小西さやか

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「今一番取りたい美資格(※1)」に選ばれた『日本化粧品検定』は、化粧品に関する知識を得たスペシャリストを育成するための検定だ。複数の企業において、社員教育に導入されていることからも、その信頼度の高さがうかがえる。運営する一般社団法人日本化粧品検定協会の代表理事である小西さやかは、美容メディアで見かけない日はないくらい人気の美容家としても活躍。あらゆる化粧品や美容法に精通する小西だが、昔から美容に興味があったわけではないと話す。

※1:2015年1月23日発行 MAQUIA3月号

小西さんは読者モデルを経て、美容家・コスメコンシェルジュになられたんですよね

読者モデルの活動をしていく中で、化粧品の企画開発の仕事が入るようになり独立し今に至るんですが、実はもともと美容に興味があったわけではなかったんです。神戸の実家は周りが田んぼだらけで、洋服を買いに行くにも車で30分かかるような田舎でした。雑誌の存在も知らないほどファッションに無頓着で、高校2年生のときに好きだった人から「小西はダサいから嫌」と振られた経験も(笑)。

子どもの頃からボランティア活動に積極的だったこともあり、田中正造と足尾銅山鉱毒事件の本を読んだり、水俣病など汚染水を飲んで障害を持った子どもが生まれた話を聞いたりして水環境に興味を持ちました。当時、水処理の研究で一番有名だった広島大学に入学したんです。浄水処理や石油タンカー事故で漂着した油の処理をどうするか、排水をどうしたら綺麗にできるかなどを研究していて、そのひとつでもあった油に界面活性剤を使い不要なものを分散する研究が、私と化粧品をつなげるきっかけになったんです。

博士号のため進学する予定だった私が就職を意識したのは、大学院卒業の4ヶ月前でした。ほとんどの会社が募集を締め切っている中、『ノエビア』だけが履歴書を受け付けていて。送ったら運よく決まり、滋賀研究所でメイクアップの処方開発をすることになりました。他社とは違い、研究所から新商品を企画していくスタイルの会社だったので、大阪の百貨店を回って市場調査をするのも仕事のひとつでした。そこで色んな化粧品を見て触れていくうちに、休日は必ず百貨店のコスメカウンターを巡るほど、美容の魅力にハマっていったんです。

協会を立ち上げたのが2011年。その後、検定教科書を出すまでの道のりは順調でしたか

30歳で結婚したのを機にメイク商品に強い通販会社へ転職をし、企画開発に携わりました。読者モデルをはじめたのがちょうどその頃で、外部の活動を自由にやらせていただくという条件も認めていただき入社したんです。あるとき、化粧品をつくったことがない企業からご相談をいただき、ボランティアで協力しているうちに、色々な会社からお声がかかるようになり、仕事として受けて欲しいと頼まれ独立を決意しました。

化粧品に関する情報の中には信憑性に欠けるものが多く、正しいことを伝えなければと思い独立後に一般社団法人日本化粧品検定協会を立ち上げたのですが、はじめはボランティアの一環でやるつもりでした。知り合いの大学教授に手伝ってもらいながら、Web上だけで化粧品の知識を発信したりFacebookアプリで診断テストをしたり、合格されたかたには手作りの合格証を自腹で送っていました。それを約2年ほど行っているうちに「もっと専門的に化粧品の勉強をしたい」とユーザーから要望があって、教科書を出版して本格的に検定試験をしようと思い立ちました。ところが制作費もなく、出版社さんにお願いしようと考えましたが、なかなか引き受けてくれるところが見つからなくて(笑)。ようやく決まったのは、当時たまたま取材を受けていた「主婦の友社」さん。出版社探しをはじめてから1年が経過していました。

そんな状況だったので、教科書が出版されたのは検定試験の2ヶ月ほど前。受験生から「遅い」とクレームが出ていた検定試験も、今年で4年目。おかげさまで累計15万人に受験いただくほど人気の資格になりました。

美容の正しい知識を広めている小西さんが、ヘアケアで知っておいて欲しいことはなんでしょう

髪の洗い方と乾かし方です。まずシャンプーは手のひらで泡立て、頭皮を押し上げながら洗ったあと、残った泡で髪の毛を洗います。シャンプーを直接髪につけたり、髪だけ洗って頭皮まで洗えていなかったりと間違っている人が多くて。

また、湿気が残り過ぎた半乾きか、乾かし過ぎによる過乾燥か、ほとんどの人がどちらかに当てはまるんです。湿気が残り過ぎのまま寝てしまうとダメージヘアや寝癖がひどくなる原因になり、過乾燥は髪が本来持っている水分まで取ってしまいます。髪の毛から乾かすのではなく頭皮から乾かし、熱風で乾かしたあと冷風に切り替えます。過乾燥にならないようにするには、手グシをしたときに湿り気を感じない程度が目安です。

あとは、白髪を抜くのはよくありません。抜くと毛根が崩れるので生えてくる髪がクセ毛になり、うねるので余計に目立ってしまいます。「白髪を抜くと増える」と言われるのは、うねりにより増えたように見えるからです。

日頃から頭皮マッサージをして血行を促し、毛根に栄養分が行き届くようにしておくのは、育毛や白髪対策として有効と考えられます。白髪が気になるようでしたら美容院で染めてもらうのが一番ですが、最近はドラッグストアで手軽に買えるマスカラのようなものもあります。

自分のなりたい髪型を美容師に伝えるベストな方法は

憧れの女優さんやモデルさんのイメージ画像を見せる人が多いと思いますが、その人の“髪型”を真似したいのか、それともその人が持っている“雰囲気”になりたいのか、それを明確にすべきですね。そこがちゃんと伝われば、なりたいイメージに近いものにしてもらえると思います。

美容師は髪の技術に長けているから、お客様もできる前提でスタイリングします。だからこそ、自分のできること・できないことをしっかり伝えておくことが大切です。なりたい髪型にするための必要な道具、たとえばコテやホットカーラーを持っていない、という場合もありますよね。自分がどこまで再現できるのか、また天候や環境により変化する髪質なのであればそれも共有しておくと「なんか違う」という思いをせずに済みます。

はじめてお願いする美容師なら、ブログやお店のサイトからその人が得意とするヘアスタイルをできる限り事前に調べておくと安心です。あと意外と知られていないのですが、雑誌などに登場している有名なサロンの美容師にも新規で予約できる場合があります。勇気を出して電話をしてみるといいですよ!

なりたい“わたし”を叶えるために必要なことは?と小西に尋ねると、「時間マトリックス」を月に1回以上やることだと言う。時間マトリックスとは、世界的ベストセラーとなった『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)で紹介されている、日常のあらゆる事項を“緊急度”と“重要度”の4つの領域に切り分けることだ。自分がなりたいものや目指していることを、①緊急で重要なこと、②緊急ではないけれど重要なこと、③緊急だけれど重要ではないこと、④緊急でも重要でもないことの4つに分け整理をすると、今やるべきこと・やる必要のないことがはっきりする。ひとつの物事に執着せず全体を見渡すことで見えてくる、自分のなりたいを叶える道筋。苦労することなく華やかな世界にいると思われがちな小西だが、実は人一倍努力家で堅実である姿がそこに感じられた。

 

【著書紹介】
『レディのルール』(宝島社)
ヘアケアや化粧品の効果的な使い方を解説

『レディの教科書』(宝島社)
小西が実践する時間マトリックスについても紹介

【検定試験】
第9回日本化粧品検定試験
検定日:2017年11月26日(日)
申込期間:2017年8月8日(火)~10月10日(火)
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日本化粧品検定協会

プロフィール

小西さやか

一般社団法人日本化粧品検定協会 代表理事

兵庫県出身。大学院を卒業後、大手化粧品会社の研究開発職に就く。ベンチャー企業にて化粧品の企画開発に携わったのち、化粧品の開発コンサルタントとして独立。美容家、コスメコンシェルジュ、一般社団法人日本化粧品検定協会 代表理事、東京農業大学 食品香粧学科客員准教授として、化粧品の正しい知識を精力的に発信している。

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